ブログ静草文庫

管理人:静草の所有する本を、本棚の右上隅から一冊ずつ紹介していくブログです。

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2023-02-12 (Sun)

超ビギナーのためのフラワーアレンジ基礎レッスン

居間の平積み本。「超ビギナーのためのフラワーアレンジ基礎レッスン」神保豊総監修 角川書店 2004年5月10日 9刷 1600円楽天市場内の古書店で込々360円で買った。某いけばなの先生が、素人向けのフラワーアレンジ技法書として絶賛されていたので、ほぼ好奇心で買ったもの。某先生「絶賛」の理由は、とにかく具体的で手取り足取りである、ということだったのだが、本当にその通りだった。なかなか、教室に通わずに情報収取して...

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居間の平積み本。

「超ビギナーのためのフラワーアレンジ基礎レッスン」神保豊総監修 角川書店 2004年5月10日 9刷 1600円

楽天市場内の古書店で込々360円で買った。
某いけばなの先生が、素人向けのフラワーアレンジ技法書として絶賛されていたので、ほぼ好奇心で買ったもの。

某先生「絶賛」の理由は、とにかく具体的で手取り足取りである、ということだったのだが、本当にその通りだった。
なかなか、教室に通わずに情報収取しても(特にwebで検索しても)、めったに出てこないような初歩の情報が懇切丁寧に解説されている。
こんなん出しちゃって、人によっては「営業妨害」とも思われるだろう。
ということはつまり、お買い得である。
業界人が怒るかもしれないほどに、お買い得である。

本書は情報のかたまりである。しかも、それが「花時間」(花時間のムックなのだ。さすがは花時間シリーズ、侮れん)独特の、美しくてクリアな画像と共に展開されている。

素人の花好きが、基本的で手厚い技法書を一冊持っておこうと思うくなら、断然本書がお勧めである。ただし、130ページに及ぶ情報量なので、「もっとお手軽でないとキビシイ」という人にはお勧めしない。
「初心者」「丁寧」「手厚い」「情報量たっぷり」を望む人には、「現状ではこれしかない」とお勧めしたい。
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2022-12-27 (Tue)

いけばな草月 44号

書斎の本棚(中)、四段目「いけばな草月 44号」草月出版部 昭和39年4月20日 180円前の記事と同じく、遺品整理の手伝いに行ってもらって来た。この号は、海外特集である。個人的には、自分の先生がエジプトに出張したときの記事がうれしいというか、愛おしい。あと、各地の草月展の写真が紹介されているのだが、九州草月展の「蒼風色の濃さ」にとても驚いた。九州の草月会員が、中央の作品のテイストを取り込むための勉強を、地...

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書斎の本棚(中)、四段目

「いけばな草月 44号」草月出版部 昭和39年4月20日 180円

前の記事と同じく、遺品整理の手伝いに行ってもらって来た。
この号は、海外特集である。個人的には、自分の先生がエジプトに出張したときの記事がうれしいというか、愛おしい。

あと、各地の草月展の写真が紹介されているのだが、九州草月展の「蒼風色の濃さ」にとても驚いた。九州の草月会員が、中央の作品のテイストを取り込むための勉強を、地区としてかなり強力に行っていないとこうはならないだろうと思う。
それは、情熱の現れと思うと立派なことだと思うが、家元と言えども個人の作家なので、ここまで個人のテイストが地区展に入り込むのはどうなんだろうとも感じる。
2022-12-27 (Tue)

いけばな草月 42号

書斎の本棚(中)、四段目「いけばな草月 42号」草月出版部 昭和38年8月25日 180円遺品整理でいただいてきたもの。目当ては、「草月作家紹介」。私の先生が紹介されているので。この号は、家元の渡仏直後の出版なので、フランス展の写真がたっぷりあるのがうれしい。とにかく、グラン・パレの展示はスケールが大きく、だれかが正当な批評をしてくれないかなあと思う(正当な評価というのは、「高評価」という意味ではない。まと...

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書斎の本棚(中)、四段目

「いけばな草月 42号」草月出版部 昭和38年8月25日 180円

遺品整理でいただいてきたもの。
目当ては、「草月作家紹介」。私の先生が紹介されているので。

この号は、家元の渡仏直後の出版なので、フランス展の写真がたっぷりあるのがうれしい。とにかく、グラン・パレの展示はスケールが大きく、だれかが正当な批評をしてくれないかなあと思う(正当な評価というのは、「高評価」という意味ではない。まともに論評するまな板にのせてほしい、という意味である)。

知っている先生の、とても若いころの作品を見つけて「はあーー」と思う。
私が生まれる前の草月誌上で、すでにこんなに活躍しておられるのか。すごいことだ。
2022-11-20 (Sun)

ちくま哲学の森3 悪の哲学

居間の本棚。「ちくま哲学の森3 悪の哲学」筑摩書房 1990年3月30日 初版 1,750円古書で購入。アマゾンで、3桁の金額で買った。「悪の哲学」をテーマとしたアンソロジーである。今回は、収録作品名を一作ずつ記すことはしない。本書に収録されている作品で、「完全体」で入っているものは少ないからだ。ほとんどが、「作品の一部」で、いかにテーマでくくられたアンソロジーとはいえ、完全体で読みたい私にはあまり読み心地が良...

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居間の本棚。

「ちくま哲学の森3 悪の哲学」筑摩書房 1990年3月30日 初版 1,750円

古書で購入。アマゾンで、3桁の金額で買った。

「悪の哲学」をテーマとしたアンソロジーである。
今回は、収録作品名を一作ずつ記すことはしない。本書に収録されている作品で、「完全体」で入っているものは少ないからだ。ほとんどが、「作品の一部」で、いかにテーマでくくられたアンソロジーとはいえ、完全体で読みたい私にはあまり読み心地が良くなかった。

と、いうことは、買う前からわかっていたことである。だから、今まで買わなかったのである。でも、やけに安かったので、このほど買ってしまった。
どうせいつかは買うんだろうと思っていたので、特に後悔はない。

どうせいつかは買う、ということは、ばっちり目当ての作があったということである。
私の目当ては、ペーター・キュルテンの尋問調書だ。

ペーター・キュルテンとは、こういう人である。この記事が吸血鬼カテゴリに入っているのは、そういうわけなのだ。収録されている「尋問調書」はフィクションではなく、モノホンのキュルテンの供述を記録したものである。
ただ、本書を読めばわかるが、調書の中に、「吸血鬼」という文字はない。要するに、シリアルキラーの取り調べ書類、であって、吸血鬼の取り調べ書類ではないのだ。

私は、買う前からそれを知っていた。出たばかりのころに、どこかで立ち読みしたからだ。
「吸血鬼」の文字が無い以上、私にとって急いで買うべき本とは思われなかった。そして、キュルテンの調書のページ数が6ページ足らずであることも、それに拍車をかけた。
でも、あのペーター・吸血鬼・キュルテンの調書なのだから、いつかは所有しなければならないと、ずーーーっと思っていた。

キュルテンを吸血鬼と呼ぶのが正しいのかどうか、私は知らない。シリアルキラーかどうかということであれば、「そう呼ぶのが正しい」と言うほかない。
シリアルキラーに犯行をやめさせようとするのは、多分「改心させる」のではなく「洗脳する」ことになるのだろう。
善悪とか、モラルや、男の「欲求」にかかわることは、洗脳で塗り替え可能なものなんだろうか。
塗り替え不可だとすれば、シリアルキラーも吸血鬼も、「穏便にやめさせる方法はない」ということになる。
2022-09-11 (Sun)

処分箱の中身

処分箱の中身が1冊増えました。上の1冊が新入りです。*************************************書斎の隅に、「処分箱」といって、いらなくなった本を入れている箱がある。いずれ、古本屋を呼ぶなり、ほしい人にさし上げるなりする本の「待機場所」である。なので、ここにある本は、自分の「蔵書」とは思っていない。ここでは、処分箱の中身を公開します。増えたら、その都度更新予定。(ちなみ...

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処分箱の中身が1冊増えました。上の1冊が新入りです。

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書斎の隅に、「処分箱」といって、いらなくなった本を入れている箱がある。
いずれ、古本屋を呼ぶなり、ほしい人にさし上げるなりする本の「待機場所」である。
なので、ここにある本は、自分の「蔵書」とは思っていない。
ここでは、処分箱の中身を公開します。増えたら、その都度更新予定。(ちなみに、処分箱行きであるからといって、キライな本とは限らない)

「プロダクションノート」野村紀子 studio246 2007年4月14日 初版 2500円(勅使河原宏氏の映画の記録本。一応、新刊で買ったのだが……読みたくて買ったのだが、もう持ってなくていいかな。ごめん、宏監督)

「天才と狂人の間」杉森久英 河出文庫 1994年2月4日 初版 580円(古書で購入。島田清次郎の生涯を描いた小説。シマセイは、一度は読もう、読もうと思っている間に三十年ほどたち、ついに読まずに今日にいたり、もう一生読まない気がするので、せめてフィクションの上で彼の人生を追ってみよう、というつもりで買った。読んでいる間は面白かったが……面白いというか、薄ら悲しいような気持にもなるのだが……持ってなくてもいいように思うので、処分本候補である)

「びんぼう自慢」古今亭志ん生 ちくま文庫 2005年1月10日 初版 880円(古書で買ったが、パリパリにキレイ。一回読み、満足したが二回は読まなくて良いかと思う。志ん生の放蕩生活の無茶苦茶ぶりがすごい。ちょっと金が入ると全部飲んだり女郎買ったりという塩梅で、よく奥方はついて行ったものだ。こういう人間だから廓噺が見事なんだよ、と言われても、「そりゃあ芸の肥やしだね」だなんて、私が女房なら絶対に言ってやらない)

「クイーン談話室」エラリー・クイーン 国書刊行会 1994年7月25日 初版 2200円(私が人に進呈した本だったが、その方が亡くなったので私が引き取ることになった。もちろん、私自身も一冊持っている→「クイーン談話室」

「カフカとの対話」G・ヤノーホ 吉田仙太郎訳 筑摩叢書 昭和48年7月20日 初版9刷 1100円(だいぶ子供のころに買ったが、面白くなくて、たしかあちこち拾い読みしかしていないはず。面白くなかった理由は、期待しすぎたためだとわかっていたので、捨てずに今日まで持っていたのだが、大人になって何度か再チャレンジしてもやはり完読できたためしがない。もう、処分しても良いだろうと思う)

「瓦板戦後文壇史」巌谷大四 時事通信社 昭和55年5月20日 初版 1400円(ところどころ面白い。要するに、自分の興味のある部分だけが面白い。トータルでは、面白くない部分の方が多いので、処分してもいいかな)

「四捨五入殺人事件」井上ひさし 中公文庫 2020年7月25日 初版 700円(母が処分しようとしていたので、もらい受けて読んだ。ん-、面白くもないかな。読みやすいけど)

「犯罪の心理学」中村希明 講談社ブルーバックス 1994年1月25日 10刷 740円(面白いけどあっさりしすぎている。もう少し深堀りしてくれないと物足りない)

「その女アレックス」ピエール・ルメートル 橘明美訳 文春文庫 2015年10月5日 17刷 860円(入院中のさし入れにもらったもの。なぜ、看護師が連続殺人犯の小説を入院患者に読ませようと思ったのだろうか……でもまあ、そんなことはどうでもいい。本書は、本屋大賞第一位、このミス第一位の作品だそうだ。これが? 申し訳ないが、私には二流の作品と思えた。なんら新しいものもなく、ストーリーは二転三転するけれど、転がれば良いってものじゃないと思う。本当に、日本のレベルの高いミステリ読みたちが、この作を評価したのだろうか。この作の、どこに心動かされた? どこに夢中になった? それとも、私が読者として相当古いタイプの人間になってしまったのだろうか)

「日本語はおもしろい」柴田武 岩波新書 1995年1月20日 初版(面白くなくて、途中でやめた。好きそうな本だと思ったのにな)

「十二人の手紙」井上ひさし 中公文庫 2020年3月30日 8刷 705円(あんまし面白くなかった)

「夜の配役」有馬頼義 東邦出版社 昭和46年3月30日 初版 890円(手放すかどうか迷いつつも、処分箱に入れてしまった)

「ノストラダムス メシアの法」川尻徹 二見書房 昭和63年9月30日 初版 750円(やはり、処分箱行き決定!)

「悪魔の研究」悪魔研究会編 六興出版 昭和34年9月20日 初版 270円 (古本で、500円くらいで購入。一種の、トンデモ本だと思う。いずれ、落穂舎にでも、持っていってやろう)
* by うまどし
よそ様の処分本情報がこんなに面白いものとは。

* by かおり
ほしいのがある~。どうすればいいかな

* by 管理人
うまどしさん
人様の探求書とか、処分本て、何で面白いんでしょうね。

かおりさん
おや、どれでしょう。よろしければメールください。

* by たつどし
一冊、拝見したいものがあります。内覧会の希望は出せますか?

* by 管理人
たつどしさん
はいはい、お受けします。メールくださいませ。

EQ 1984年1月号 * by 野村 圭二郎
タイトルに書いたEQ 1984年1月号を探しているのですが見つかりません。 この本を今でもお持ちでしたら譲っていただく事は可能でしょうか?

野村様 いらっしゃいませ。 * by 管理人
野村様 いらっしゃいませ。

ご覧いただき、ありがとうございます。

すみませんが、この記事にEQ誌は入っていないと思うのです。(見落としていたら、ご指摘ください)
ここにあるものしか、お譲りすることはできません。

特定のページをデータにして送れ、というのも、場合によってはお受けします。あまりにも作業量が多いものは勘弁してもらっていますので、20ページ以内くらいが目安です。

これ以上のお問い合わせは、メールフォームからお願いいたします。

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2022-07-26 (Tue)

女の子が幸せになる授業

お仕事ボックスの中の本。「女の子が幸せになる授業」漆紫穂子 小学館 2010年11月22日 初版 1400円人からいただいたもの。人からというか、私のいけばなの先生が亡くなった時に、家の整理をして、処分されてしまう本の中から拾い出してもらい受けたものである。元の持ち主=私の先生は、たぶん本書を、監修者の方に贈呈されたのではないかと思う。本書のいけばなの部分を監修している方は、草月流の講師の先生である。本書は、...

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お仕事ボックスの中の本。

「女の子が幸せになる授業」漆紫穂子 小学館 2010年11月22日 初版 1400円

人からいただいたもの。人からというか、私のいけばなの先生が亡くなった時に、家の整理をして、処分されてしまう本の中から拾い出してもらい受けたものである。

元の持ち主=私の先生は、たぶん本書を、監修者の方に贈呈されたのではないかと思う。本書のいけばなの部分を監修している方は、草月流の講師の先生である。

本書は、サブタイトルに「和の心得レッスン」とある。内容は、昔は花嫁修業として世の娘さん方に一式叩き込まれたような、和的な素養の数々を、授業として行っている学校の校長先生が書かれたものであり、「このような学びの必要性と、その実例」が読み取れる本である。
華道だけではなく、茶道や礼法、着付けなどの章もある。

私は、い,けばな講師であるので、とても興味深く読み、共感するところもあるし、自分の講座で取り入れようと思うところもあった。このような、「他の先生がどうやって教えているのか、どういう成果が出ているのか」ということは、業界にいても意外と知らされないことなので、実例を読むことができてありがたい。

茶道のコーナーなどは、私の仕事には無関係であるものの、お茶会に呼ばれたときなどのアンチョコに使えそうである。
茶道の章で一番使えそうだと思っている部分は、実はお茶のいただき方を簡単な英語で解説しているページであって、ガイジンさん向けの体験講座を茶道の先生と合同でやるようなときに役にたったらいいなあなどと思う。

私にとって、この本は有益である。しかし、本書は誰をターゲットにしているのだろう。
教育関係者? 各ジャンルのお稽古関係者? 習う側の「女の子」? 習う側の「女の子」の親?
どこの層が買ってくれるのかあんましわからないので、「売れたのだろうか」と勝手に心配してしまう。

今の時代に、ちょっと気になるのは「女の子が幸せになれる」というタイトルである。これは悪いように取ろうと思えば、「女はお作法とかやっとけよ」「それがお前ら女の幸せなんだろどうせ」とも取られるかもしれない。そう取られたくはないので、「男の子が読んでも面白いと思うよ」と言わせていただこう。

2022-02-11 (Fri)

勅使河原蒼風伝

書斎の本棚(中)「勅使河原蒼風伝」羽根田整 ホーチキ出版 昭和48年3月25日 初版 850円 函付古書で購入したはずだが、古書店の痕跡が無く、アマゾンで買ったのかなあと思っている。多分、500円以内で買った気がする。本書は、タイトルの通り、勅使河原蒼風について書いたものだが、伝記とも評伝とも言い難い。作品に関する評価・評論が主眼ではないので、評伝でないことは確かである。……でも、「伝」とついているのだから、...

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書斎の本棚(中)

「勅使河原蒼風伝」羽根田整 ホーチキ出版 昭和48年3月25日 初版 850円 函付

古書で購入したはずだが、古書店の痕跡が無く、アマゾンで買ったのかなあと思っている。多分、500円以内で買った気がする。

本書は、タイトルの通り、勅使河原蒼風について書いたものだが、伝記とも評伝とも言い難い。
作品に関する評価・評論が主眼ではないので、評伝でないことは確かである。
……でも、「伝」とついているのだから、やはり伝記とみるべきなのだろうか。蒼風氏のルーツから話が始まり、出版当時の活動まで丹念に触れられているので、「分かりやすい活動記録」みたいなものなのだが、それがつまりは伝記ということなのかな。
出版当時、蒼風氏はまだ存命なので、氏の最期までの記録ではないが、一番勢いがあったころを含め、主な活動は、逐一描かれている。

この本、非常に読みやすい。文章が軽めなのだ。ちょっと軽めすぎやしないかと思うくらいなのだが、人にはすすめやすいと思う。今後、「蒼風先生のことをもっとよく知りたい」というお弟子さんが現れたら貸してあげることにしよう。

蒼風氏が何者であったのかを、本書は完全に描き出しているとは言えないと思う。ほとんどのいけばな家について書いた文は、それを描き出してはいないのだ。
ただ、蒼風氏が成功者であること、それがいけばな界を引き上げたことは描かれている。
本書は、だれを読者に想定しているのだろうか? 一般大衆に向けて書かれたのであれば、一般大衆は本書をどう読むのだろう。本書の中に、「蒼風とは?」という問いの答えを見出せるのだろうか。
私個人は、本書に見える答えでは物足りないのだ。それは、私が草月流門弟だからなのだろうか。もし、自分が草月流にかかわりの無い、ただの読書家として本書を読んでいたら、いったいどう思ったのだろう。

私が本当に知りたいのは、「その先」なのである。そういう意味では物足りないのだが、それは本書だけではなく、このジャンルのほかの本にも思うことなので、たぶん、本書が悪いわけではないのだろう。

草月流と蒼風氏の歴史について、振り返りたいときには役立つので、本書は結構実用的に使っている。
明記されていないが、流も蒼風氏ご本人も、本書の執筆には協力しているはずだと思う。多分、喜んで協力したはず、と思う。


2021-11-17 (Wed)

勅使河原茜 vol.3

書斎の本棚(中)。「勅使河原茜 vol.3」草月文化事業株式会社出版部 2021年11月11日 1,650円勅使河原茜個展(今日見てきた花展)のカタログである。定価はあるが、お金を払わなかったので、たった今「このお値段だったのか」と知った。なぜお金を払わずに済むかと言うと、たまりにたまったポイントで買えたからである。すごい得した気分だ。花展のカタログというものはほとんどそうなのだが、展示中の作品の写真が載っているわ...

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書斎の本棚(中)。

「勅使河原茜 vol.3」草月文化事業株式会社出版部 2021年11月11日 1,650円

勅使河原茜個展(今日見てきた花展)のカタログである。
定価はあるが、お金を払わなかったので、たった今「このお値段だったのか」と知った。なぜお金を払わずに済むかと言うと、たまりにたまったポイントで買えたからである。すごい得した気分だ。

花展のカタログというものはほとんどそうなのだが、展示中の作品の写真が載っているわけではなく、過去作が載っている(展示中の作を撮って印刷にまわしていたら会期を過ぎてしまうからだ)。

収録作の中に、私の大好きなものが2点あった。それだけで満足。

2021-11-07 (Sun)

勅使河原宏展 舞竹

書斎の本棚(中)「勅使河原宏展 舞竹」広島市現代美術館 1997年4月広島市現代美術館で開かれた「勅使河原宏展」の展覧会カタログ。値段は不明。蔵書整理した先輩に頂戴したもの。(たぶん、広島まで見に行かれたのだろう)本書は、プラスチックケースの中に冊子が一冊と、作品写真が8枚(だいぶ美麗写真)入っている構造になっている。私は、本来はこのようなトリッキーな造りの本はそう好きではないのだが、プラケースが無いと...

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書斎の本棚(中)

「勅使河原宏展 舞竹」広島市現代美術館 1997年4月

広島市現代美術館で開かれた「勅使河原宏展」の展覧会カタログ。値段は不明。蔵書整理した先輩に頂戴したもの。(たぶん、広島まで見に行かれたのだろう)

本書は、プラスチックケースの中に冊子が一冊と、作品写真が8枚(だいぶ美麗写真)入っている構造になっている。私は、本来はこのようなトリッキーな造りの本はそう好きではないのだが、プラケースが無いとせっかくの作品写真をダメにしそうなので、本書に限ってはこの形式に賛成である。ただし、プラスチックケースには、本棚に収納したときに「背」になる部分に何の印刷もないので、後から見たときに何の本だったか分かりにくいと思われ、そこだけは不満である。

広島市現代美術館では、竹のインスタレーションを主に展示されたようだが、冊子の中には陶芸作品や、映画のことも扱われている。
2021-11-04 (Thu)

GALERIE 109

書斎の本棚(中)。「GALERIE 109」人からいただいたもの。フランスの美術雑誌らしい。美術カテゴリに入れたが、花の本カテゴリにいれようか迷った。なぜなら、蒼風記事が載っていて、そのために所有しているからである。本書は、蒼風先生のフランス遠征のときに向こうで出た雑誌で、中央あたりに、カラーページで蒼風特集がある。蒼風先生の彫刻と絵、書などが紹介されているのは見ればわかるが、私はフランス語がわからないので...

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書斎の本棚(中)。

「GALERIE 109」

人からいただいたもの。
フランスの美術雑誌らしい。美術カテゴリに入れたが、花の本カテゴリにいれようか迷った。なぜなら、蒼風記事が載っていて、そのために所有しているからである。

本書は、蒼風先生のフランス遠征のときに向こうで出た雑誌で、中央あたりに、カラーページで蒼風特集がある。

蒼風先生の彫刻と絵、書などが紹介されているのは見ればわかるが、私はフランス語がわからないので読むことはできない。
でも、最近はグーグル先生が翻訳もやってくれるので、見出しの部分くらいは訳してみよう。

「アートの色

勅使河原蒼風

私は自然界にいます。 それは私の中にあります。
この死から、愛と憎しみのドラマが生まれることをやめないでください」

えーっと、この訳はあってるのかな?