処分箱の中身が1冊増えました。上の1冊が新入りです。
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書斎の隅に、「処分箱」といって、いらなくなった本を入れている箱がある。
いずれ、古本屋を呼ぶなり、ほしい人にさし上げるなりする本の「待機場所」である。
なので、ここにある本は、自分の「蔵書」とは思っていない。
ここでは、処分箱の中身を公開します。増えたら、その都度更新予定。(ちなみに、処分箱行きであるからといって、キライな本とは限らない)
新●
「プロダクションノート」野村紀子 studio246 2007年4月14日 初版 2500円(勅使河原宏氏の映画の記録本。一応、新刊で買ったのだが……読みたくて買ったのだが、もう持ってなくていいかな。ごめん、宏監督)
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「天才と狂人の間」杉森久英 河出文庫 1994年2月4日 初版 580円(古書で購入。島田清次郎の生涯を描いた小説。シマセイは、一度は読もう、読もうと思っている間に三十年ほどたち、ついに読まずに今日にいたり、もう一生読まない気がするので、せめてフィクションの上で彼の人生を追ってみよう、というつもりで買った。読んでいる間は面白かったが……面白いというか、薄ら悲しいような気持にもなるのだが……持ってなくてもいいように思うので、処分本候補である)
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「びんぼう自慢」古今亭志ん生 ちくま文庫 2005年1月10日 初版 880円(古書で買ったが、パリパリにキレイ。一回読み、満足したが二回は読まなくて良いかと思う。志ん生の放蕩生活の無茶苦茶ぶりがすごい。ちょっと金が入ると全部飲んだり女郎買ったりという塩梅で、よく奥方はついて行ったものだ。こういう人間だから廓噺が見事なんだよ、と言われても、「そりゃあ芸の肥やしだね」だなんて、私が女房なら絶対に言ってやらない)
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「クイーン談話室」エラリー・クイーン 国書刊行会 1994年7月25日 初版 2200円(私が人に進呈した本だったが、その方が亡くなったので私が引き取ることになった。もちろん、私自身も一冊持っている→
「クイーン談話室」)
「カフカとの対話」G・ヤノーホ 吉田仙太郎訳 筑摩叢書 昭和48年7月20日 初版9刷 1100円(だいぶ子供のころに買ったが、面白くなくて、たしかあちこち拾い読みしかしていないはず。面白くなかった理由は、期待しすぎたためだとわかっていたので、捨てずに今日まで持っていたのだが、大人になって何度か再チャレンジしてもやはり完読できたためしがない。もう、処分しても良いだろうと思う)
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「瓦板戦後文壇史」巌谷大四 時事通信社 昭和55年5月20日 初版 1400円(ところどころ面白い。要するに、自分の興味のある部分だけが面白い。トータルでは、面白くない部分の方が多いので、処分してもいいかな)
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「四捨五入殺人事件」井上ひさし 中公文庫 2020年7月25日 初版 700円(母が処分しようとしていたので、もらい受けて読んだ。ん-、面白くもないかな。読みやすいけど)
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「犯罪の心理学」中村希明 講談社ブルーバックス 1994年1月25日 10刷 740円(面白いけどあっさりしすぎている。もう少し深堀りしてくれないと物足りない)
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「その女アレックス」ピエール・ルメートル 橘明美訳 文春文庫 2015年10月5日 17刷 860円(入院中のさし入れにもらったもの。なぜ、看護師が連続殺人犯の小説を入院患者に読ませようと思ったのだろうか……でもまあ、そんなことはどうでもいい。本書は、本屋大賞第一位、このミス第一位の作品だそうだ。これが? 申し訳ないが、私には二流の作品と思えた。なんら新しいものもなく、ストーリーは二転三転するけれど、転がれば良いってものじゃないと思う。本当に、日本のレベルの高いミステリ読みたちが、この作を評価したのだろうか。この作の、どこに心動かされた? どこに夢中になった? それとも、私が読者として相当古いタイプの人間になってしまったのだろうか)
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「日本語はおもしろい」柴田武 岩波新書 1995年1月20日 初版(面白くなくて、途中でやめた。好きそうな本だと思ったのにな)
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「十二人の手紙」井上ひさし 中公文庫 2020年3月30日 8刷 705円(あんまし面白くなかった)
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「夜の配役」有馬頼義 東邦出版社 昭和46年3月30日 初版 890円(手放すかどうか迷いつつも、処分箱に入れてしまった)
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「ノストラダムス メシアの法」川尻徹 二見書房 昭和63年9月30日 初版 750円(やはり、処分箱行き決定!)
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「悪魔の研究」悪魔研究会編 六興出版 昭和34年9月20日 初版 270円 (古本で、500円くらいで購入。一種の、トンデモ本だと思う。いずれ、落穂舎にでも、持っていってやろう)