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やさしい、いけばなの基本


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「やさしい、いけばなの基本」竹中麗湖 世界文化社 2016年12月5日 1500円

人からいただいたもの。
帯に、「誰でも気軽にはじめられる! いけばな入門書の決定版」とあるので、素人向けの本なのだと思う。

私は、この手の本を見るときにいつも思うのだが、一体、ターゲットをどう考えて作るものなのだろうか?
花に何にも興味が無い人を花の世界に引き込む本なのか?
花への入り口を探している人を、花の世界に引き込む本なのか?
すでに、花の世界の門をくぐっている人に見せたい本なのだろうか?
さて、上記の中で、一番お金を出してくれる人は誰なんだろう?

私は、上の「ターゲット」で言うと、すでに門をくぐった人である。
そういう人の目から見て、本書は好感の持てる本だ。
まず、作例が美しく、新しい。全ページ、オールカラーで見やすい。実用性の高い作例が並んでいる。かなり、優等生的な本だと思う。

個人的に面白いというか、好きだと思ったのは、P98の作例である。
これは、植物を人間(あるいは、人形かな?)に見立てて挿してある花なのだが、私は、基本的には、「なになにみたい」を意図した花は嫌いなのだ。その中でも、特に、「人間・動物」の形を意図した花は嫌いなのである(大体において、ダサい仕上がりになるから嫌いなのだ)。
つまり、本書の作例は、私の好き嫌いの基準を飛び越えてくれたのだ。
本来、嫌いなものを「好きだ」と思わせてくれたのである。
それだけでも、私にとったは良い本だった。個人的に、好きなタイプのいけばな指南書である。

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