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居間の本棚(大)

「曄」石川龍 草月出版 1996年4月10日 4,000円 初版

人から頂戴したもの。

草月流の重鎮の方の作品集である。
藤や、蓮、ハナショウブなどの、古典的材料の作品が多い。
その一方で、いつからか見られなくなってしまった、「銅」の彫刻作品も多数収録されている。

石川先生は、何のタイミングで銅から離れてしまったのだろう。
体力的な問題か、
興味が薄れたのか、
はたまた製作環境が整わなくなったのか、
製作時間が取れなくなったのか。

あるときからパタッと無くなったので、必ず理由があって続けなくなったはずだと思う。
私の身近なところで言うと、私の通っているいけばな教室の先生は、以前は鉄の作品を作ったのだが、それをあるときから作らなくなったのは、使っていた鉄工所が無くなったことが大きかったのだ。
いけばな家にとって、製作環境は大事なことなのである。

しかし龍先生は……結局花の方が好きだった、というシンプルな理由かもしれない。なぜなら、
「また銅を作りたいなあ」
と言っているという話は聞いたことが無いからだ。(うちの先生は、ずーーっと「鉄をやりたいなあ」と言っている)

私がこんなことを考えるのは、あの銅の作品群を、私は好きだったからだろう。
今、再び銅に挑んでもらえたら、一体どんな作品が見られるのだろう。
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